【決定版】24時間録画or動体検知?防犯カメラで失敗しないための「賢い選び方」

防犯カメラを導入する際、多くの方が迷うのが「24時間録画」と「動体検知録画」のどちらを選ぶかという問題です。

証拠性を重視すれば24時間録画が安心そうだけど、容量や費用が心配。一方で動体検知は効率的だけど、肝心な場面が録れていなかったら意味がない。

この記事では、防犯カメラの録画方式で失敗しないために、証拠性・保存容量・見返しやすさという3つの観点から、あなたに最適な選び方を整理します。

そもそも24時間録画と動体検知、何が違う?

防犯カメラの録画方式は、大きく分けて2種類あります。

24時間録画は、カメラが常に映像を保存し続ける方式です。録画の抜けや漏れがほぼなく、何かあったときに「確実に証拠が残っている」という安心感が最大の強みです。

一方、動体検知録画は、カメラが動きを感知したときだけ録画を開始する方式。データ量を70〜90%削減できるため、ストレージ容量や電力消費を大幅に抑えられます。

ただし、動体検知には複数の技術方式があり、メーカーによって精度に差があります。画素の変化を読み取る方式、人感センサー(PIR)を使う方式、AI技術で人や車を識別する方式など、検知の仕組みが異なると誤検知率や反応速度も変わってきます。

最近では、普段は低負荷で常時録画し、イベント時のみ高画質に切り替える「ハイブリッド運用」に対応した製品も登場していますが、すべての機種で使えるわけではありません。

「どっち」を決める3つの判断軸

防犯カメラの録画方式選びで重要なのは、以下の3つの観点です。

1. 何を守りたいのか?|目的で変わる最適解

証拠保全を最優先にするなら、24時間録画が基本です。

たとえば店舗での万引き対策や、駐車場でのいたずら・当て逃げ対策では、「いつ・何が起きたか」を完全に記録しておく必要があります。動体検知では検知の遅れや感度設定のミスで、決定的瞬間を逃すリスクがあります。

一方、自宅の見守りや、人の出入りを確認する程度なら動体検知で十分です。ペットや家族の様子をたまにチェックしたい、宅配便の到着を記録したいといった用途では、常時録画する必要性は低いでしょう。

なお、時間帯によって録画方式を切り替える設定ができる製品もあり、「夜間だけ24時間録画」といった使い分けも選択肢になります。

2. 回線・ストレージ・電源|現実的な制約を見極める

録画方式は、設置環境の制約によっても決まります。

24時間録画の場合、1080p画質で1台あたり1日40〜60GBのデータが発生し、常時1〜5Mbpsの回線帯域を使用します。複数台を常時録画すると、家庭用Wi-Fiでは回線が逼迫する可能性があります。クラウド保存を利用する場合は、アップロード速度が足りずに録画が途切れるケースもあるため注意が必要です。

また、バッテリー駆動のカメラは基本的に動体検知前提です。24時間録画では電力消費が大きく、頻繁な充電や電池交換が必要になり現実的ではありません。

ストレージについても、24時間録画では大容量HDD(2TB以上)やNVR(ネットワークビデオレコーダー)が必須となり、初期費用が増える傾向にあります。

3. ランニングコストをどこまで許容できるか

意外と見落としがちなのが、継続的にかかる費用です。

電気代そのものはカメラ1台あたり月3〜4kWh程度と大きくありませんが、クラウド保存の月額料金や、ストレージ機器の定期的な更新費用が積み重なります。24時間録画でクラウド保存を選ぶと、保存期間や画質によっては月額数千円かかるケースもあります。

一方、動体検知録画ならデータ量が少ない分、クラウド料金を抑えられます。ただし、検知性能が低い製品では「重要な場面が録れていない」という本末転倒な事態になりかねないため、費用だけで選ぶのは危険です。

落とし穴|よくある失敗パターン

「動体検知なら万能」という思い込み

動体検知は便利ですが、万能ではありません。

感度設定が甘いと人の動きを見逃し、逆に高すぎると木の揺れや虫、照明の変化で誤検知が頻発します。また、検知してから録画開始までに数秒のタイムラグが生じる製品では、侵入者が画角に入った瞬間が録れていないこともあります。

これを防ぐには、動き検知の数秒前から録画する「プリ録画機能」が搭載されているか確認しておくことが重要です。

「24時間録画なら絶対安心」という過信

常時録画していても、ストレージ容量が不足すれば古い映像から自動的に上書きされます。

たとえば1週間分しか保存できない設定で、8日前の映像を確認しようとしても、すでに消えている可能性があります。国民生活センターなどの相談事例でも、容量管理の不備によるトラブルが報告されています。

また、24時間録画では膨大な映像から必要な場面を探す手間もかかります。見返しやすさを考えると、検索機能や早送り機能が充実した製品を選ぶことも大切です。

まとめ:目的に応じて「どっち」を使い分ける

防犯カメラの録画方式に絶対的な正解はありません。

証拠性を最優先するなら24時間録画コストや容量を抑えたいなら動体検知、そして両者の利点を活かしたハイブリッド運用という選択肢もあります。

選ぶ際は、「何を守りたいのか」「回線・電源・ストレージの現実的な制約」「継続的な費用負担」の3点を整理したうえで、業者に相談することをおすすめします。

また、録画方式に関わらず、プライバシーへの配慮サイバーセキュリティ対策は必須です。撮影範囲を必要最小限に設定し、パスワード管理や定期的なファームウェア更新を怠らないようにしましょう。

防犯カメラは「導入すれば終わり」ではなく、目的に合った録画方式を選び、適切に運用してこそ真価を発揮します。